華菊屋の中に入って行くとそこにはたくさんの遊女がいた。
店のなかを忙しそうに歩く遊女を眺めていると、
後ろから肩に手を置かれた。

「あんたが華菊屋に来た子かい?」

と言われて振り向くと、
年は少々行ってるが器量のいいおばさんが立っていた。

「あっ!えっとー。はい!!」

「へぇー!!こりゃ随分器量のいい子が来たね!!」

おばさんはあたしの歯や髪やいろんなとこをチェックしてから、

「これは立派な花魁になれそうなくらい綺麗な子だねぇ!!」

「えっと…おばさんは…?」

と聞くと

「あぁ!!あたしかい?あたしはここ華菊屋の遣り手っつってね、遊女の管理をしてんだよ!!」

と言われた。
そんな感じで話してると後ろから人がやって来た。