あたしの呟きを聞いて男が言った。 「なれるさ。お前なら。さて華菊屋に着いたぞ。最後に言っておく。俺はお前を応援してる」 頑張れ。そう言われて男は来た道を戻り始めた。 「あっありがとう!!あたしいつか花魁になって花魁道中するよ!!そん時は見ててね!!」 男は前を向いたまま 手を振ってた。 あたしのことを吉原につれてきた人。 だけど感謝してる。ありがとう。 そしてあたしは華菊屋の中に入って行った。