「………えっ!? マジでっ!?」






みんなの声がきれいに揃った。





そこにちょうどビールが届いたので、俺はジョッキを持ち上げて、「ま、とりあえずカンパーイ」と言った。






「マジかよ、五十嵐!!」





「お前、課長なの!?」





「信っじらんねぇな!!」





「究極にのほほんとしたあの五十嵐がーっ!?」





「てか五十嵐の会社ってけっこうデカいとこだよな!?」






などと騒ぎつつ、みんなはジョッキをあおり、焼き鳥を腹の中におさめていく。





俺はにへっと笑って、「まぁ、いちおうね〜」と適当に相づちを打っていた。






どういうわけか、いきなり課長なんていう役職に就いてしまって、こういうときはなんだか居心地が悪い。




たいした仕事してるわけじゃないんだけどね………。