瞬く星の下で





熱い。



全身が燃えるように。



燃える?




違う。



焼かれるように熱い。



「はぁ……はぁ………」



苦しい。



息が上手く吸えない。



どう、なってるの_______?





「サハル。あの娘の様子はどうだ?」




「未だに熱はひきません。命に、別状はないようですが……」




サラサラと書面に書き付けていた手を止めて、青年はサハルを見た。




本当だろうな、と青年の瞳が言う。




サハルは長い付き合いだから分かる。




自分の主人は口よりも目で物を言う。




青い瞳は、闊達に喋るのだ。




「……様子を見に行く」



心配性のご主人の様子見は、今日だけでもかれこれ5度目。



まぁ確かに、拾ってから1度も目を覚ましていないから心配なのは分かる。




「では私も………ああ、分かりました。結構ですね」




サハルは苦笑を浮かべて主人を見送った。