普通のリングだと思ってしまった、 何てことは口には出さなかったけど。 花が遊びたがっているのは、目に見えたけど今日は約束をしていた。 大好きなキミとの。 放課後になると、大雅クンが教室まで来てくれた。 「行こう、菊」 そういって手をきゅっと握り締めてくれた。 花に手を振って教室を出た。