あたしが大雅クンを精一杯押した。 「辛いとき、柚樹クンが傍にいたの。 彼ならもうあたしを1人にさせないから…。 だからもうほっといて!!!」 あたしがそう吐き捨てて、柚樹クンのところに行く。 彼の腕を掴んで走った。 「咲原っ、いいのっ…?」 柚樹クンがあたしに問いかけたけど、そんなのはもう気にしない。 行き着いた先は、風が強く吹く川原だった。