手や足はロープで結ばれていて、
ぐったりしている。
ロープには血が滲んでいたし
顔も青白くて少し細くなっていた。
…たった一日でこんなに変わるなんて。
悔しいよ…
美雪の周りを見ていると
鉄パイプを持った男が数名。
拳銃を持った女性が数名。
そして、テレビでもよく拝見する
篠田財閥夫妻がいた。
そうか。
これはあいつらが仕組んだのか。
私の頭は混乱する。
今すぐにでも駆けつけて、
周りをボコボコにして
美雪を助けたい。
…けど
美雪が撃たれてしまうかもしれない。
実の娘を撃つなんてこと、
普通の親ならしないだろう。
だけど…
先生から聞いた話を思い出すと
何をしでかすかわからない。
目的はなに…?
マスコミにバレたの?
貴方達が
実の子を幼い頃に捨てたということが。
だから、
存在自体を無くそうとしているの?
…それとも
優秀な娘を今更取り戻そうとしてる?
考えても考えても
答えなんか出てこない。
答えを求めるたびに
私の頭は狂ってゆく。
私にとって美雪は全て。
かけがえのない存在なんだ。
ー美雪が撃たれる前に全滅させればいっか
そんな不吉な考えが頭をよぎる。
そんなことしたって誰も喜ばないのに。

