裸足のプリンセス




美雪が捕らえられている場所は

この病院からかなり遠い。



だから、

遼さんがタクシーを捕まえてくれて

私たちは急いで向かった。




…こんな時に考えるべき事ではない

ってことはわかってるし、


こんなこと考えるなんて

女性として終わってるってことも

もちろんわかってる。




…けど、このタクシー代は

どうするのだろうか、と心配だった。



そんな心配はすぐ打ち消されたけど。



遼「第3区の●×倉庫まで。」



「あの場所は危険ですよ?!」


と、運転手さん。


遼「あぁ。十分承知している。」


「ならどうして…」


遼「このお嬢さんの大切な友達が

捕らわれてるからね。」



い、言ってよかったのかな…?



「そうだとしても、私とこの車、

そしてお客様に何か害があったら…」



私は静かに会話を聞く。



遼「車に何かがあれば
結城財閥に請求しろ。

このタクシー代もな。

お前の命の保証はする。

何かがあれば俺が彼女と共に守るし

近くまで届けてくれたら

すぐに逃げてくれて構わない。」



「し、失礼しました…!!

まさか結城財閥の息子さんとは知らず…

承知しました。」



…What?



ユウキザイバツッテナニ?


それに運転手さん、

それだけで信じちゃっていいの?!