『さ、くら先生…?』


声をかけてきたのは

私と美雪の幼稚園の咲夢サクラ先生だった




咲夢「久しぶりね」


と、あの頃と変わらず、

ふわりと微笑む。



『そうですね』

私も微笑む。



美雪「さっき、美雪ちゃんも見かけたわ

2人でお出かけなのかしら?」



『はい!そうなんです』



咲夢「あまりにも夢中でアイスを食べて

いるから…

声をかけられなかったのだけど、

あの子が元気そうでよかった…」



そう話す目は

まるで親の様な目だった。



咲夢「美雪ちゃんと仲良いあなたには

聞いてもらいたいの。

少しいいかしら?」



不思議に思いながらも

『…はい?』

と返事をする。



私は、美雪はまだアイスを

食べているだろうと思い、

先生の話を聞くことにした。