愛と哀






「七乃って実は鈍感なんだね。そういう鈍感な所も、マジで可愛いね」


「えっ」



鈍感って、私が?

しかも可愛いって……。





「星は綺麗だし、こういうシチュエーションってロマンチックだよね」


「そう、だね……」


「この際だから言わせてもらうね」



春田くんは私の体を離して、真剣な表情になって私の顔をジッと見つめた。




な、何……?

春田くん、何するつもり?