「お姫様を守るのが、王子様の役目だからね」 「ふふっ」 「俺が一生をかけてお守りいたします。お姫様」 悪戯っぽい言い方に、私は泣きながら笑った。 くすぐったい。 でも、ドキドキする。 春田くんのおかげで、雪が溶けるみたいに心が温かくなっていく。 「で、どうするの?お返事、いただけないのかな?」 「あっ……えっと」 私の答えは……。 「迷惑じゃないなら……お願いします……。春田くんが、いいなら」 選んだ選択肢は、ここで彼と一緒に住む。 これが私の答え。