愛と哀







「とにかく座って。ごめんね……。狭い部屋で」




私の部屋は4畳くらいの広さ。


部屋の真ん中に机があって、押入れがある。



ただそれだけ。
殺風景で味気ない部屋だ。






「いや、七乃がいつも過ごしてる部屋だと思うとドキドキするな」


「っ……」



一体それは、何を意図して言ったんだろ?




少しドキドキしながらも、テーブルの前に座った彼の隣に腰を降ろした。