突然のお呼ばれ。 「春田くんの、家に?」 「うん。どうせ家の奴はそんな帰ってこないから、おいで」 グイっと強引に手を引かれて、私はそのまま彼に誘導された。 手を振り払おうにも、手を握る力が異様に強くて無理そうだった。 しばらく歩いて着いたのは、とても大きくて綺麗な家だった。 私の築40年の家とは大違いだ。 「春田くんってお金持ちなの……?」 「別に。さ、入って」 手を引かれ、家の中へ。