愛と哀






静かに呟きながらも、彼は私の手を引いてリードした。


彼の手が不思議と温かく感じた。




「七乃、見てよ。上」


「ん?」


「いいからいいから」



彼に言われた通り視線を上に移すと……。





「わっ……!」


雲ひとつない夜空には、いくつもの星が光り輝いていた。


三日月は儚い雰囲気を出しながら私達を優しく照らしている。





「……綺麗」