愛と哀







「よし……そうとなったら」


春田くんは私から離れて自分の部屋へ。




そしてすぐ戻ってきた。

手にハンマーを持って……。




「それ……」


「七乃を守るために、部屋のベットの下に隠しておいたんだ」



自慢気に言いながら、春田くんは電話してる玲央さんのそばへ歩み寄った。






―ガンッ



とても大きな音が響いた。


飛び散る真っ赤な液体。



ドサッという鈍い音。