「相原~。また1人ぼっちで読書してんの~?」 「本当に暗いよねぇ」 昼休み。 お弁当を食べ終わって、自分の席で静かに読書してた。 そしたら例のごとく、横槍が入った。 「よっぽどぼっちが好きなんだね」 「キャラ意識し過ぎ」 「……」 聞こえないフリした。 本に集中して、聞こえないフリ。 私、相原七乃(あいはらななの)。 高校3年生。