「つまり七乃が聞きたいのは、どうして俺の母親とキミの父親が一緒に写真に写ってたかって事でしょ?」
コクンと頷くと、春田くんは……。
「理由は簡単だよ。つまり俺の母親と七乃の父親は愛し合ってた。キミの父親はあの女と不倫してたんだよ」
抑揚もない、淡々とした冷たい言い方。
彼の口から発せられたのは恐らく真実。
それって……本当なの?
本当に私のお父さんが……。
おまけに春田くん、その事知ってたの?
「春田くん……それが本当なら、じゃあ……」
今、彼が言った事が真実ならば……。
「うん、そうだよ」
微かに微笑みながら、春田くんは包丁を床に置いて私の頬に手を添えた。

