「だって学校なんて行っても良い事ないでしょ?勉強なんてだるいし、俺と2人になれないし。俺さ、七乃が喜ぶ事は積極的にやってあげたいんだ」


これも一種の彼の愛。



少々過剰でも、それだけ愛が大きいって事。


私は春田くんが好き。


だから、私のためにしてくれた愛情は……。






「わかった。じゃあ……もう学校には行かないね」



素直に受け止める。
過剰な気がしても。


常識的に少し間違った事でも……。



「いい子。俺が学校に行ってる間も一歩も外に出ないでね?誰か来ても無視でいいから」


「……うん」



こうして私は籠の中の鳥と化していった。