愛と哀






「七乃、玄関に見覚えのない靴があったけど……」



リビングに入ってきた春田くんは玲央さんを見た瞬間、持っていたスーパーの袋を落とした。




「お前っ……」


「よっ。元気にしてたか?」


「なん、で……」


「たまには顔を見せた方がいいかなって思って」



ねぇ、何で?
どうしてそんな怖い顔してるの?



春田くんの玲央さんを見る目は果てしなく冷たい。





「七乃っ!!大丈夫!?何もされてないかっ?」


「大丈夫、だけど……」


「ははっ。めっちゃ溺愛してんね~。七乃ちゃんにメロメロだ」



玲央さんは頬杖をついてゲラゲラと笑った。