翌日、桂子は悪ガキ2名を連れて、新しい小学校へ向かった。


手続きを終えると、有希たちは新しい仲間たちの待つ教室へ行き、桂子は学校を後にした。



その道中、今までが今までだっただけに、


あの子、大丈夫かしら……


桂子は有希を憂えた。



この転校をきっかけに、有希にはサッカーではなくピアノを習わせて、少しは女の子らしくなってほしい。


桂子は、そんなささやかな――いや、ある意味無謀な望みを抱いていたのだ。