2人だけの秘密を持ってさらに仲良くなる有希と裕之。


そんな2人を見るたびに、イライラしてしまう男子が1名いた。



哲也――である。



自分とはクソミソの言い合いになるのに、イケメン裕之とは楽しそうに話している、有希。



なぜなのか、たま~に、その笑顔が可愛く見えたりして。




しかし。

恋愛など無縁の、13年間の人生。




これが恋――?




そんなことはつゆほども思いつかず、わけのわからぬ苛立ちに戸惑う日々を送っていた。