『ん…。』


沖「あ、起きましたか?」


『沖田さん…。芹沢さんとお梅さんは…?』


沖「昨日のこと、覚えてますか?」


『っ…?!』


覚えているどころじゃない。


すごく鮮明に思い出される。


沖「実は…。」


沖田さんが昨日の話をしてくれた。


八木邸の息子さんが怪我をしたこと。


会津藩から芹沢暗殺の命が来ていたこと。


今回の芹沢のことは皆に隠すこと。


芹沢さんの死は、侵入してきた長州のせいにすること。


全て教えてくれた。


話を終えると私の顔色を伺いながら、


沖「今から芹沢さんの葬儀を行うのですが、梨希はどうしますか…?」


『…行きます。』


沖田さんには外に出てもらって袴を着替える。


昨日着てたのは雨に濡れちゃって気持ち悪い。