『ん〜。』


あれ?ここどこ…。


あ、タイムスリップしたんだった。


にしても、初の野宿だね。


いや、まじで、これからどうしよう?


なにか食べないと死ぬけど、お金なんて持ってないし。


ま、あちこち回ってみるか。


カバンを持って森の中を抜けて町に出た。


『あ、タイムスリップしたのは分った。でも、ここがとこで、何年分かんないや。』


んー。町の人に聞いたらいいよね?


偶然にも商人が前を通った。


すぐにその人に駆け寄り、ちょっとおかしな子と思われそうだな。


と思いながらも聞いた。


『あの、今って何年ですか?』


商「なんだい。どうしたんだ?頭でも打ったのか?今は文久3年だろう?」


『そうですか…。あの、ここはどこですか?』


商「大丈夫か?ここは京の壬生村だよ。」


『ありがとうございました。』


お礼を言って、商人の前から立ち去った。


記憶喪失か?とつぶやかれてたことは無視しとこう。


やはり、想像通り変な子と思われたみたい。