今日も芹沢さんの部屋へ通う。


お梅さんに会えるからすごく嬉しい。


3人で話しているとお梅さんが私を外へ呼んだ。


不思議に思って外に行くと、お梅さんは縁側に腰掛けるように言った。


梅「うちな、芹沢はんのことほんまに好きやねん。」


いきなり何の話?って思ったけど、大人しく次を聞く。


梅「やからな、うちは芹沢はんが死んだらうちも死ぬ。一人で生きんのは嫌や。」


お梅さん…。


きっと、芹沢さんのこと、気づいてるんだ。


つまり、お梅さんも一緒に殺せってことなんだね。


史実通り…か。


もうすぐ芹沢さんは私達に命を奪われることになるんだ。


本当は殺したくない。


でも、芹沢さんは覚悟が出来ている。


だから、お梅さんや芹沢さんの覚悟を無駄にはしたくない。