もう、本当に疲れた。


あの後に幹部の皆から質問攻めにされていた。


どうやら、皆は斎藤さんが、クールで無表情で、恋とかに興味がなさそうで、観察力が良いっていうイメージだったらしい。


そんな斎藤さんが、私の手を掴んで歩く。と言うのは珍しいことだったらしい。


女だって気付いたのは別として。


沖田さんは、「君のこと、相当気に入ったみたいだね。一くんは。」と言っていた。


なんか気に入ったって言うのが照れくさくて走って、『掃除行ってきます!』と言って逃げた。


で、今に至る。


掃除しますと言ったからには掃除しなきゃいけなくなった為、ため息つきながらしていた。


?「近藤はん、おりますか?」


思い出にふけっていたら女の人の声が聞こえた。


誰かな?と気になって行ってみたら綺麗な着物を身に包んだ女の人がいた。