斎「そうか。でも橘。お前女じゃないのか?」


斎藤さんに気づかれ、思わず固まってしまった。


斎「そうなのか…。まぁ、近藤さんと土方さんが考えたならいいが…。」


『な、なんで分かったんですか?』


誰にもバレたことがないのに…。


あ、これもある意味悲しいか。


斎「まず、声。男にしては高すぎる。後、体つきが男に見えない。細すぎる。喉仏がないのが一番分かりやすかったな。」


喉仏…。


盲点だった…。


斎「まぁ、今は朝餉を食べたい。」


えっ…。


食べに行こうじゃなくて食べたいの?!


斎「橘。行くぞ。」


『あ、はい。』


斎藤さんは私の手を掴んで歩いた。


広間に入った瞬間に幹部の皆がポカーンとなったのは言うまでもない。


斎藤さんは気づかなかったみたいだけどね。


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