土「…。勝者、橘!」


終わった途端に元に戻した。


だから、誰も知らないはず。


試合中はずっと下を向いて勝負をしていた。


だから、誰も知らない筈なんだ。


試合中、私の目が


黄色と赤に光ってたなんて…。


土「橘。こっちに来い。」


『はい…。』


藤堂さんはと言うとまだ未だに呆然としていた。


しばらくしたら戻るだろう。と思い、藤堂さんを無視して土方さんについていった。


ついたのはさっきまでいた部屋…。


つまり、土方さんの部屋。


後から沖田さんと近藤さんも入ってきた。


土「お前は隊士じゃなくて女中兼小姓にした。」


ん?待って。


さっき、聞き捨てならないものが…。


『小姓って言いました…?!』


土「ああ。」


『私、小姓なんていいって言ってませんけど?』


土「お前はこれから男装してここで住んでもらうからな。男が女中ってのは不自然な訳だ。だから、形として小姓のついでに女中も…。見てぇな感じにしようと思ってな。」