パーティーが終わり 会場を後にする。 外に出れば、真っ暗。 少し肌寒くコートを自分の腕で 抱きしめた。 『お腹すいたなぁ』 また独り言 その独り言に 「温かいもの食べに行こうよ」 振り返ると さっき知り合った佐々木さんがいた。 もしかして…待っていたの? まさか…。 私の横に並び歩き出す。 「おすすめのお店があるんだ」 少し楽しそうに言う。 私には拒否権がないらしい。