体育館にはすでに鑑識が揃っていた。 皆藤はステージを見上げながら、当麻から聞かされた七不思議の話に「ほう」とうなずいた。 「なるほどな。被害者はその霊に呪い殺されると思って自殺した。そして遺書もある……ということか」 「これ、完全な自殺ですよね。一課の仕事ではないと思うんですが」 富山がチラッと当麻をみた。 たしかに、これは完全な自殺だ。