富山が冷たく言い放つ。 こいつには感情がないのか。 「へいへい。……にしても、懐かしいな。この高校」 「懐かしい?皆藤刑事、この高校出身なんですか?」 現場である体育館に向かいながら、富山が聞いてきた。 「いや、俺じゃなくて……」 「俺の母校です」 皆藤の言葉をどこからか現れた当麻が遮った。