最近、当麻の弱点が分かってきた気がする。 「じゃあ、私にもそのクレープおごってくださいね」 ニッコリ笑顔で言うと、当麻がひきつった顔で視線をそらす。 「調子に乗るなよ」 「乗ってません。……って!ああ!」 電柱の陰から飛び出し、辺りを見回す。 「もう!!社長のせいで、見失ったじゃないですか!!」 「そうか。なら、クレープを買いに行こう」