ハンカチをバッグの中から取り出そうとすると、それより先に当麻が優衣にハンカチを渡した。 「あ、ありがとうございます」 「……良かったな。お前の思いが伝わって……」 当麻がフッと笑いながら言った。 「はい。まあ少しでしゃばり過ぎたかな、なんて思ってるんですけど」 自嘲気味に笑うと、当麻がジッと優衣をみた。 目と目が合い、吸い込まれそうになる。