6 その光景は、信じられないものだった。 制服姿の飛鳥がナイフを手に、ステージに寝そべっている真凛を刺そうとしていたのだ。 「……飛鳥さんが、犯人?」 優衣の言葉に当麻は無言でうなずいた。 飛鳥が黙ってこちらを見ている。 「この事件は全て解けた。……話してもいいか?事件の真実を」 「……ええ。いいわよ。聞いてあげる。探偵さん」 余裕な笑みを浮かべる飛鳥。 どこに余裕なんてあるのだろう。