俺はいつだって無力だ。 大切な人を失ってきた。 両親、妹――。 家族を失ったんだ。 もう、何もいらない。 しばらくすると、数人の生徒が去っていく。 ぐったりとアザだらけでうなだれてる俺。 「……情けな」 そう言って立ち上がろうとする俺に一人の男が手を差し出した。