* 車を停めたのは、人気のない暗い通り。 月が怪しげに夜空を照らしている。 「日向の調べによると、ここらへんのはずです」 眼鏡をかけた当麻が資料を片手に辺りを見回す。 「……あそこじゃねぇか?」 皆藤が古びた倉庫を指差した。 シャッターが閉まり、窓にはヒビが入ってる。 まさに、ヤクザの集まり場にふさわしい。