「立派じゃありませんよ。まだ見習い。日向とよく一緒にいます」 「お、なんだ?妬いてんのか?お兄ちゃん」 その言葉に当麻がピクッと反応する。 漂う禍々しい妖気。 皆藤もそれに気付いたのか、「わ、悪い」と謝る。 「財津って?誰ですか?」 会話に入り損ねた富山が聞いた。 「当麻の親友だよ。……いや、当麻の恩人って言った方が正しいかもな」 恩人?森田探偵の? 「富山刑事。その話はまた後程するので、まずは車を発進させましょう」 当麻に言われ、「あ!すみません!」と富山は車を発進させた。