1 「はぁ……」 富山はハンドルの上に顎をのせ、ため息を吐いた。 時刻はまもなく、7時半。 昼食も夜食も食べてないため、お腹は空腹状態だ。 安藤会には正直いって、乗り込みたくない。 山中さんがいると思ったから、皆藤刑事に付いてきたのに……。 「なに、ため息なんか吐いてやがるんだよ」 皆藤が白いビニール袋を抱えて、助手席のドアを開けた。 「ため息なんて吐いてませんよ」 「そんなに優衣ちゃんがいないのが寂しいのか?」 皆藤がニヤニヤしながら、富山をみる。