5 録音機を母親に渡すと、母親は顔を青ざめ涙を流していた。 その姿にすこし心が痛んだが、『仕方ないことだ』と当麻はあっさりしている。 探偵社に戻ると、日向と財津が楽しそうに話していた。 そこに入ってくるタイミングを間違えた当麻と優衣。 「あ!お兄ちゃんと優衣ちゃん。お帰り」 日向がニッコリ笑う。 「ど、どうも……」 「お前ら、人の会社でいちゃつくな。気持ち悪い」 「いちゃついてないだろ。当麻って本当、妹溺愛だよな」 ニヤニヤしながら言う財津に当麻がにらみをきかせる。