異世界で帝国の皇子に出会ったら、トラブルに巻き込まれました。




セリナが囚われてる?


それに、裏切りが続出して宮も街も燃えてるって。


「ど、どういうこと? 一体誰が何の為に……」

「最初に、襲ってきた人たちですよ」


レヤーが頭を抱えながら涙目で答えてきた。


「それと、帝都へ出発した時に襲ってきた連中。その二度の襲撃と今回の件は完全に繋がってます。消しきれない【闇】の気配がしますから」

「……それって……まさか」


あたしが、いるから? あたしのせいなの?


認めるにはあまりに残酷な現実を口にするには、まだ勇気が足りなくて。言いよどんだあたしに、レヤーは慌てて翼を振った。


「違います! 和さんだけのせいじゃありませんって」

「“だけ”じゃないなら……やっぱり、あたしも原因の一つなんだね」


あたしが力なく呟けば、レヤーはしまった! とばかりに両翼でクチバシを塞ぐ。


《そうじゃ、おそらく連中の目的の第一は、和。そなたじゃ。最終兵器を目覚めさせる水瀬の血……今はそなたしか流れておらぬでな》


レヤーの後を受けたように、ヒスイは冷徹に真実を突き付けてきた。


《和、目を開けて現実を見るのじゃ。そなたは居るだけでどれほどの影響を及ぼすか……これでよくわかったじゃろう》


「や……やだ! やだよそんなの」


あたしは現実を受け入れられず、頭を振りながら耳を塞ぐ。


あの炎に、どれだけのものが。命が焼かれ失われているのか。


考えたくない、信じたくない。


なのに――



《目を、逸らすでない!》



ヒスイは鋭い声で叱責してきた。




《そなたが力を得ることを拒んだ結果じゃ! 水瀬の巫女の力を得ていれば、このようなことにはならなかった!!》