お医者様の診察のため、ミス·フレイルの介助で簡易なワンピースに着替える。その時、ミス·フレイルがかなり険しく眉を寄せてた。
『……まったく、ご寵愛が過ぎるのも考えものですね』
「え?」
意味がわからなくて、彼女の視線をたどって絶句。
……首だけでなく胸元にも、文字通り花が咲いたような赤い痕が多数。くっきりハッキリとついてました。
「……」
さっきまでの出来事を思い出して、カアッと顔が熱くなる。言葉も出せないあたしを見たミス·フレイルは、ため息をついてやはり注意を忘れない。
『和様、いいですか? 以前よりは貞操観念には拘らない時代になったとはいえ、ご婚姻前のご懐妊は自粛なさってくださいまし』
「か……懐妊って。あ、あり得ません!」
『そうおっしゃるほど対策については万全でも、万が一という可能性もございます。バルド殿下の御子となれば、有力な皇位継承者でありますから。くれぐれも順番をお間違えなきようにお願いいたします』
「…………」
何だか、ものすごい誤解をされてる気がしたけど。ぐうの音も出ないミス·フレイルの正論に、何も言うことができませんでした。



