《付け加えておくが、水無瀬ではなく本来は水瀬と呼ぶのじゃ。途中でねじ曲げたバカがおるからな。
ちなみに、力を使うには同じ出身の血を引く男と触れ合う必要あるのも、血がキーワードになるからじゃ》
「えっと……意味わかんないんですけど。力を使うため……その……いちいち……しなきゃいけないってのはおかしくない?」
「あらら、和。もしかすると遂に脱バージンしたの?」
「し、してないっ!」
芹菜が余計なことを言うから、ついつい大声を張り上げて……ハッとなってから、全身が凍るかと思った。
こんな場所で、こんなに人が多い場所でわざわざ自分がまだ処女と叫ぶって……何の公開処刑ですかあああああっ!!
「そ、そうだったんだ。ごめん、ナゴム。あたしさっき余計なこと訊いて」
しかも! ユズにまで気を使わせて謝られる始末。うおおぉ……穴があったら入って埋まりたいいぃ。
「ま、まあ。そういったのは人それぞれですから。あと100年現役で頑張ればチャンスがありますよ」
レヤー……あんたそれ、慰めてるつもり?
鳥に慰められるのもアレだけど、それよりあと100年間ってなに? あたしはそれまで経験なしでもおかしくないくらい魅力がないって?
100年間経ってからでないと男性にも相手されないって前に、既によぼよぼのおばあちゃんじゃん。ってか生きてるかすら怪しいし!



