「サフィ!!!」 「わ!」 そんな甲高い声に一気に覚醒する。 「ジア?」 目を開けてすぐ目に入ったのは街で出会った少年、ジアだった。 「サフィ、大丈夫?」 「え、えぇ。 ここは?」 「船の上だよ。」 船? 辺りを見渡すと、そこは先ほどの部屋だった。 海に突き出した大きなデッキ。 屋根があるから完璧な外ではないが、限りなく外に近い空間。 そしてまたもサフィは先ほどと同じベッドに寝かされていた。