白虎として四聖の業を背負った呉羽には、もはや呪詛のようなものだ。 そして人の身の幸を知らぬ千霧を、龍にと望んだことへの対価なのだ。 「私は……私は……!」 今さら。 今さら、千霧が龍でなければ良かったなどと。 そんな後悔の言葉を飲み込んで、呉羽は髪を掻き上げる。 遠く、獣の哭く声が響いた。