呉羽の言葉で、紫蓮はいくらか救われたような気がした。
「呉羽殿のような方が、千霧の傍に居てくれて良かった。きっと、あの子にとっては大きな救いだ」
「──そう、でしょうか。むしろ救われているのは私達の方なのですよ。由良も、藍も、千霧様と出会って変わったのです。もちろん、私も」
呉羽は膝の上で拳を握った。なぜ、今、千霧の傍に居られないのか。千霧は無事なのか──考えれば考えるほど、己が不甲斐なくなる。
「ですから、私も千霧様を救って差し上げたいのです」
そう告げた呉羽を、紫蓮はまじまじと見つめた。
「……それは四聖として、ですか?」
問われた瞬間、呉羽は目を見開く。



