「千霧様の言うことには素直なんですね、藍」 「朱雀はねぇ、餌付けされれば誰にでもなつくようなどっかの虎と違って誇り高いんだよ。主の命令は聞くけど、それ以外は聞かないの!」 「そのどっかの虎は、きっと私の事なんでしょうね」 「ご名答」 こうして呉羽と藍の争いは続き、千霧と由良が呆れて部屋を後にする頃には日が暮れていた。