藍が由良に説明したのは二つ。 『千霧が自ら、朱陽への帰還を望むようにする必要がある』ということ。 そして『由良の役目は千霧の負担を最小限にとどめる』こと。 藍は人差し指と中指を立てて見せた。 「それだけ出来れば上出来だよ」 ニヤッと歪む唇に、由良は心なしか威圧感をおぼえる。 そしていつの間にか息を止めて居たのに気付くと、慌てて大きく吐き出した。 「あーらら」 ずいぶん緊張した様子の由良に、藍は小さく苦笑した。