「うあぁあぁああぁあ!」 叫んで、世界が消えてしまえば良かったんだ。 哀しみの仮面をつけた、浅ましく、醜い獣。 「お前も、お前もお前も!!」 《母上ヲ殺シタ醜イ奴》 怒りの炎が体内を渦巻き、記憶を蘇らせた。 思い出してはならない、もう一人の自分の記憶を。