わたしを後ろから抱きしめる 柑橘系の爽やかな匂いがプールの水に溶けて 湿った匂いを解き放ちわたしの胸を締め付けた 先輩は何にそんなに脅えているのだろう 「マナカの気持ちを確かめたいんだ、俺のことどう思ってんの?」 「…好きです」 「それは本心で?俺を安心させるためにわざと自分の気持ちに嘘ついてんじゃねぇの」