自由をやっと手に入れた吉永もも子はわたしを助けるでもなく 一目散に体育倉庫からひとり逃げ出して行ったのだった 「吉永もも子が逃げたのは惜しい気もするがぁ、……まなかちゃんはそうはいかねぇよ」 「オレたちと一緒に仲良くしようよ」 男たちはわたしをとり囲むとニヤニヤと笑いを浮かべるのだった