家に帰って、インターネットですぐに作業療法士の学校を探した。


ほとんどの学校がもう募集を締め切っている。



やっぱりこの時期じゃ遅いよね……。


そう思いながらも調べ続けた。




その時、机の上の携帯電話が鳴った。


帰りにアドレスを交換した山本さんだった。




『もしもし、山本です』


「さっきはありがとうございました。
今、作業療法士の学校調べてるんですが、やっぱりどこも締めきってて……」


『ふふっ、そう思って落ち込んでる愛実ちゃんに朗報だよ。
実はね、私と同期の友達が仙台で専門学校の教師をしてるの。
その学校で今第三期の生徒募集してるんだって』


「本当ですか!?」


『明日また病院に来れる?
急がないと間に合わなくなるから』


「はい! 明日学校帰りに行きます!!」


『じゃあ、明日資料渡すね』


「ありがとうございます!!」



電話を切った後、嬉しさのあまり骨折をしていることを忘れて飛び跳ねちゃいそうになった。


まだ入学できるとも決まってないのに、

夢に一歩前進できたような気がした。